楽しいデート
最近仲良しのA君。7歳。
ちょっと訳あって小学校の授業が終わる頃に
小学校から学童までの道のり約1時間ほど、
デートをしている。発達障害として判定され
ているA君は言葉が少し遅い。ただ、私は全く
不自由は感じない。だって、「わかる」のだ。
なぜ?「わからない」
小さい子供と遊んでいると言葉は通じなくても
「なんとなくこう言いタイのかな?」とか、ママ
さんたちの中には赤ちゃんの泣き声や表情で
「おしっこ」なのか「おっぱい」なのか、はたま
た「気分が悪いのか」がわかるという人もいる。
たぶんそんな感じ。
さて、ある日のデート中のこと、歩いている途中
に立ち止まった私たちの頭の上にあるものが降っ
てきた。最初は鳥のフンかなぁ?と思ったら何で
しょ?フェイクの実の付いた小枝。
それを取り上げ、二人して顔を見合わせ笑いあう
たったこれだけのことなのにA君は素敵な笑顔で
笑うのだ。こっちまでついつい笑顔になる。
(本当にニコチャンマーク見たいな笑顔なの~)
またある日は、大人の都合で急いで欲しかったので
「こら~~~っ急げ~~~っ」って怒ったら
また満面の笑みを返してくるのだ。これじゃ~怒れ
ないなぁ~。ずるいぞ。
そして、おお~っ、これがまさしく「ジブリ語」
だーと思う言葉をしゃべる。ジブリ語は最近知り
あった方がよく使う?言葉なのですが、全く意味
不明の言葉をテケトウに発する。
「▲●%$■&*○~~~?」
A君といると「おお~~~~~っジブリッシュ」と
笑いが止まらなくなるのであった。
そして、お迎えに行くことが最終日となる日のこと。
いつものように歩いていると珍しく歌を歌っている。
(まぁ、ジブリッシュでね)
ただ、はっきりと「さよなら♪~サヨナラ♪~」と
聞こえるではないか?!「A君はもしかして、今日が
最後だってこと知ってるのかなぁ?」もちろん、本人
に「今日が最後」とは伝えていない。
不思議で楽しいA君とのデートの日々
こんな楽しいA君と会えなくなるのはちょっと寂しい、
そんな今日この頃です。
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